子宮頸がんの初期症状と進行した症状

がんは、初期症状が出ないものがほとんどですが、子宮頸がんもその一つです。早期の段階では自覚できる症状がほとんどなく、ある程度進行してから異常に気づくケースが多くみられます。

人によっては、性交後の出血やおりものの変化などが比較的早い段階で現れることもありますが、すべての人に当てはまるわけではありません。

子宮頸がんを早期発見するためには、症状が出るのを待たず、定期的に検診を受けることがもっとも大切です。

ここでは、子宮頸がんの初期症状や、進行してからの症状などについてご紹介していきます。

子宮頸がんの初期症状

子宮頸がんの初期症状は非常に少なく、ほとんどは無症状といっても過言ではありません。

子宮頸がんは、性交渉によるHPV感染から始まり、細胞の異形成という段階を経て、少しずつ進んでいきますが、進行がんになるまでは特徴的な症状はほとんど出ません。

つまり無症状のうちに進行する期間が、数年間は続くということになります。

子宮頸がんに限らず、がんは最終的に命を奪う怖い病気であるわりに、初期症状は少なめです。

がんは異常な細胞が増殖する病気ですが、腫瘍がある程度成長して他の部位を圧迫したり、遠隔転移したりしないと、なかなか症状が出にくいのです。

ただし子宮頸がんの場合、人によっては以下のような症状が、比較的早期に現れることもあります。

性交時の出血

子宮頸がんの症状でもっとも多いといわれるのが、月経時以外の不正出血です。がん細胞は、どんどん広がっていくために自ら新たな血管を作りますが、腫瘍の表面がもろいため、ちょっとした刺激で出血します。

特に性交は子宮頸部に刺激を与えますので、出血が起こりやすくなります。

おりものの変化

子宮頸がんになると、おりものの量が増えることが一般的です。がんによって子宮内の組織が破壊されたものが下りてきたり、細菌感染によって悪臭の強いおりものが出てきたりします(がん性帯下)。

おりものの変化が続く場合は、念のため受診したほうがいいでしょう。

ただし、上記のような症状がすべての患者さんに出るわけではありませんので、症状が出るまで待つのは大変危険です。

また性交時の出血やおりものの変化は、子宮膣部びらんなど他の原因でも起こることがあるため、子宮頸がんに特徴的な症状というわけではありません。

セクシャルデビューをした女性は、20歳から必ず定期的にがん検診を受けた上で、気になる症状が続く場合はその都度、婦人科を受診するようにしましょう。

進行した子宮頸がんの症状

子宮頸がんの症状がはっきりと出るようになるのは、だいぶ進行してからです。性交時の出血や、悪臭をともなうおりものの増加も、ますます顕著になっていきます。

他に、進行した子宮頸がんの症状としては、たとえば以下のようなものがあります。

下腹部痛や腰痛

腫瘍が大きくなると、周囲の臓器や神経を圧迫するようになるため、月経時以外でも生理痛のような下腹部痛が起こることがあります。

ひどい場合は陣痛のような激痛になることもありますので、早めの受診が大切です。

また背中や腰に痛みが出ることもあります。

血尿や排尿障害

子宮頸がんが進行すると、前側にある膀胱に浸潤していきます。その結果、血尿や排尿痛、頻尿、排尿のしにくさなど、膀胱からくるさまざまな症状が現れるようになります。

血便や腸閉塞

子宮の後ろ側には直腸がありますので、子宮頸がんが進行するとそちらにも広がっていくことがあります。

その結果、血便がみられたり、便の通過が悪くなって腸が詰まってしまう「腸閉塞(イレウス)」が起こったりすることもあります。

腸閉塞は、放置すると命の危険もあるため、早急な対処が必要です。

下半身のむくみ

腫瘍が大きくなって、リンパを圧迫するようになると、リンパ液の流れが妨げられて、下半身がむくむようになります。子宮頸がんでこの症状が出るということは、一般的にはかなり病期が進行した状態です。

上記のほかにも、浸潤した部位によってさまざまな症状が考えられます。ここまで至る前に、定期的ながん検診で早期発見に努めることが非常に大切です。

症状が出てからでは遅い!子宮頸がん検診を受けよう

幸い初期症状があった人では、検診を受けていなくてもわりと早い段階で子宮頸がんを発見でき、無事に治療できるケースもあります。

しかしすべての人に当てはまることではありませんので、症状に頼ってしまうのは危険な賭けです。

実際、子宮頸がん検診をほとんど受けておらず、症状が出てからようやく受診した時には、すでに手術が難しい状態だった…という患者さんも少なくありません。

特に検診受診率の低い20〜30代の若い女性の死亡者数が、最近は増えています。

子宮頸がんは、精度の高い細胞診を行なえる部位だけに、がんの中でも早期発見しやすい病気です。きちんと検診さえ受けていれば、ほとんどの場合は命を落とさずに済むがんでもあります。

症状が出るまで待たず、ぜひ1〜2年に1度の子宮頸がん検診を受けるようにしましょう。

スポンサーリンク

ページの一番上へ
サイトのTOPページへ