子宮癌の死亡率

子宮頸がんも悪性腫瘍ですので、治療が遅れれば死亡のリスクはあります。近年は、平均して年間2,000〜3000人の女性が子宮頸がんで命を落としています。

しかしがん全体の中では、子宮頸がんの死亡率は決して高いほうではありません。2013年の統計では、日本女性が子宮頸がんで死亡するリスクは0.3%、実に「340人に1人」という割合です。

ただしここ数年、わずかながら子宮頸がんの死亡率は上昇傾向にあります。特に20〜30代の若い女性が命を落とすケースが増えていますので、20歳以上の女性は必ず子宮頸がん検診を受けることが大切です。

子宮頸がんの死亡率は、意外に低い!

日本では、毎年1万人前後の女性が新たに子宮頸がんに罹患しています。

がん全体の中では、子宮体がんと合わせると、乳がん・大腸がん・胃がん・肺がんに次いで第5位ですが、子宮頸がんだけで見ると8位ぐらいにまで後退します。

子宮頸がんよりも、肝臓がんや膵臓がんのほうが罹患者数は多いのです。

さらに死亡者数で見ると、子宮頸がんはがん全体のうち10位以内にも入っていません。子宮頸がんよりも悪性リンパ腫や白血病、また女性特有のがんでは乳がんや卵巣がんのほうが死亡者数は多くなっています。

部位別がん死亡者数

※国立がん研究センターがん対策情報センター「部位別がん死亡者数(2013年)」より

さらに、生涯のうちで特定のがんに罹患・死亡する可能性を示した「累積罹患リスク」「累積死亡リスク」を見ると、子宮頸がんの罹患リスクは1%、死亡リスクに至ってはわずか0.3%となっています。

日本女性のがんの種類別罹患・死亡リスク
がんの種類 日本女性の生涯罹患リスク 日本女性の生涯死亡リスク
全がん 46%(2人に1人) 16%(6人に1人)
胃がん 6%(18人に1人) 2%(58人に1人)
大腸がん 7%(14人に1人) 2%(44人に1人)
肺がん 5%(21人に1人) 2%(46人に1人)
乳がん 9%(12人に1人) 1%(70人に1人)
食道がん 0.4%(227人に1人) 0.2%(504人に1人)
膵臓がん 2%(50人に1人) 2%(64人に1人)
肝臓がん 2%(50人に1人) 1%(90人に1人)
子宮頸がん 1%(74人に1人) 0.3%(340人に1人)

※国立がん研究センター「累積罹患リスク(2011年データに基づく)」

 国立がん研究センター「累積死亡リスク(2013年データに基づく)」より

このように見てみると、子宮頸がんの死亡率はそれほど高くないことがよく分かると思います。がん全体の中では、比較的珍しい病気と言ってもいいでしょう。

子宮頸がんの死亡率が低い理由とは?

子宮頸がんは、がん全体の中でも死亡率の低いがんですが、その理由としては以下のようなことが考えられます。

1.早期発見しやすい

子宮頸がんには、細胞診という精度の高い検査がありますので、定期的に受けていれば高確率で早期発見できる病気です。

それも、がん化する一歩手前の「異形成」という段階で見つけることができますし、必要に応じて治療も行なえます。

他のがんの場合、検診を受けていても、必ずしもごく早期のがんを発見できるとは限りません。子宮頸がんは、経膣的に組織を直接採取できるという点で、非常に有利なのです。

2.進行が比較的ゆるやかである

子宮頸がんは一部を除き、多くはゆっくりと進行します。最初に細胞の変化が起こってから、進行がんになるまでには、およそ10〜15年かかることが一般的です。

ですからその間のどこかで発見できる可能性が高いといえます。

3.他の臓器に転移しにくい

子宮頸がんは比較的おとなしいものが多く、他の臓器に遠隔転移するケースはそれほど多くありません。

遠隔転移は、がん最大の厄介な性質ですから、それが少ないというだけでも死亡率の低さにつながっていると思われます。

ただし、膀胱や直腸、近くのリンパ節などへは広がっていく可能性がありますので、進行がんである以上、油断はできません。

特に、子宮頸がんの中でも「腺がん」と呼ばれるタイプは、卵巣やリンパ節に転移しやすい性質があります。

子宮頸がんで命を落とす若い女性が増えている!

死亡率の高くない子宮頸がんではありますが、ここ数年、わずかながら死亡者数は増加傾向にあります。

子宮頸がんの死亡者数

※国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」より

子宮頸がんの死亡者数は、ここ10年ほどは2,500人前後で推移していましたが、2014年の死亡者数は2,902人と、ついに3,000人に近い数値となりました。

罹患者数自体が増えていることも一因ですが、特に検診受診率の低い20〜30代の若い女性の死亡率が上がっていることは注目すべき点です。

日本女性のがん検診受診率は、先進国の中でも非常に低く、子宮頸がん検診もおよそ30%にとどまるといわれています。特に20代女性の受診率は、20%程度とかなり低めです。

まだ若いということもあって、がんという病気が身近ではない、もしくは知っていても検診に抵抗感がある、などの理由が考えられます。

しかし未来ある若い女性が、検診さえ受けていれば防げるはずだった子宮頸がんで命を落としたり、子宮を摘出しなければいけなくなったりするのは非常に残念なことです。

子宮頸がんは、きちんと検診を受けていれば、多くの場合はがん化する前に発見できます。

一度でも性交渉を持った経験のある女性は、ぜひ少なくとも2年に1度の検診を受けるようにしましょう。各自治体では、隔年で子宮頸がん検診の費用の助成を行なっています。

子宮がんのがん保険の必要性

がんといえば男性がかかりやすいイメージがありますが、がん患者数でみると女性は30代で男性の約3.3倍、40代では男性の約2.8倍にもなります。

女性は男性よりも若い世代でがんにかかりやすく、がんになると多額の治療費の負担が大きくなりがちです。

若い世代はほとんどの方が治療費を貯蓄できていませんので、毎日数千円の掛け金で済むがん保険の必要性は高いです。

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