子宮頸がんの発生部位と子宮の構造

子宮は、「子宮体部」と「子宮頸部」の2つに大きく分かれます。このうち、子宮頸部にできるがんが子宮頸がんです。

子宮頸部は、ちょうど子宮の入り口あたりになります。出産の時、赤ちゃんが通る産道にもなる部分です。

膣口から比較的近い位置ですので、細胞を直接とって調べる「細胞診」を行なえます。また早期に発見できれば、経膣的に病巣を切除することができますので、開腹手術の必要もありません。

子宮頸がんについてより深く知るために、子宮の構造と、子宮頸がんの発生部位について詳しくご紹介していきます。

子宮の構造と役割

子宮は、女性の下腹部の中央にある臓器です。前側に膀胱、後ろ側に直腸があり、その間に左右の靭帯でハンモックのように吊るされた形で、骨盤内に浮かんでいます。

子宮の構造

よく「洋梨を逆さにしたような形」と表現されるように、独特の形をしているのが特徴です。

また伸縮性があり、通常は鶏卵ほどの大きさですが、妊娠時には約3,000グラムの赤ちゃんが入るぐらいですから、最長で縦35センチほどにも伸びます。出産が終われば、また収縮して元通りの大きさに戻ります。

子宮のもっとも重要な役割は、もちろん赤ちゃんを育むことです。子宮の両脇には卵管が伸びており、卵子を作る卵巣とつながっています。

卵巣から放出された卵子は、卵管采という手のような部分によって卵管内に取り込まれ、精子と出会って受精卵となります。

その後、細胞分裂を繰り返しながら子宮へと進み、最終的に子宮内膜に着床して、妊娠が成立するというしくみです。

受精卵が着床しなかった場合、子宮内膜ははがれ落ちて膣から排出されます。これが月経です。

子宮は構造的に、奥のほうの「子宮体部」と、膣に近いほうの「子宮頸部」の2つに分かれます。子宮体部は赤ちゃんを育てる場所、子宮頸部は産道になる部分です。

よく「子宮がん」とひと口にいわれますが、実際は発生する部位によって「子宮体がん」と「子宮頸がん」の2種類があり、それらをまとめて子宮がんと呼んでいます。

子宮頸部のつくりと、細胞の種類

子宮頸部は、上の図でも分かるとおり、「内子宮口」「子宮頸管」「子宮膣部」「外子宮口」という4つの部分で成り立っています。子宮頸がんは、これらのいずれかの部位に発生するがんです。

子宮頸がんは、発生部位によってさらに「扁平上皮がん」と「腺がん」の2つに分かれます。

子宮頸部の表面を覆う細胞は、場所によって性質が異なり、膣に近い側は皮膚と同じく、何層にも重なった丈夫な細胞でできた「扁平上皮」となっています。ここに発生したがんが扁平上皮がんです。

一方、子宮に近い部分は、粘液を分泌する「腺上皮」という細胞でできており、こちらにできたものを腺がんと呼びます。

現在、検診で早期発見される子宮頸がんの多くは、膣に近いほうにできる扁平上皮がんです。子宮頸がんの約8割が、扁平上皮がんだといわれています。

一方、子宮に近いほうの腺がんは全体から見ると少ないものの、奥のほうにあるため組織を採取しにくく、検診で見つけにくい点が特徴です。

また細胞の形も正常なものと区別が難しいことが多いため、検診で見逃されることもあります。

加齢にともなって、腺がんのリスクが上がる!

扁平上皮がんと腺がんのリスクは、年齢によっても変わることが分かっています。

子宮頸がんの始まりは、扁平上皮と腺上皮の境目にHPV(ヒトパピローマウイルス)が感染することだと考えられています。ちょうどこの部分は、ウイルスが入り込みやすい形になっているからです。

その境目の部分は、年齢によって移動します。子どものころは引っ込んでいるのですが、性的に成熟すると精子の運動を助けて妊娠しやすくするために、子宮頸部がふくらんで膣のほうにせり出してくるのです。

そのため、がんが発生しても細胞診で組織を採取しやすいですし、拡大鏡で観察もしやすくなっています。

しかし閉経にともない女性ホルモンの分泌が減少すると、それにともなって境界部は子宮のほうへと移動し、子宮頸部の内側に入り込んだ形になります。

すると細胞診もしにくくなり、異常を発見できないケースが増えるのです。

子宮頸部の腺がんは、早期発見しにくいため、扁平上皮がんよりも予後は不良です。また悪性度も高く、リンパ節に転移しやすいという特徴もあります。

見落としを少なくするためには、以下の2点に気を付けましょう。

1.細胞診と合わせてHPV検査も受ける

日本では、子宮頸部の組織を採取する「細胞診」のみが広く行なわれていますが、子宮頸がんの原因であるHPVの検査も併用すると、さらに発見率が高まることが分かっています。

細胞診で陰性の場合も、HPV検査で陽性であれば子宮頸がんの可能性を疑うことができますので、腺がんを見落とさないためには有効です。

2.不正出血やおりものの異常があったら受診する

腺がんの場合、不正出血や水っぽいおりものなどが見られやすいといわれます。がん検診で異常がなかった人でも、気になる症状が続く場合は念のために受診するようにしましょう。

子宮がんのがん保険の必要性

がんといえば男性がかかりやすいイメージがありますが、がん患者数でみると女性は30代で男性の約3.3倍、40代では男性の約2.8倍にもなります。

女性は男性よりも若い世代でがんにかかりやすく、がんになると多額の治療費の負担が大きくなりがちです。

若い世代はほとんどの方が治療費を貯蓄できていませんので、毎日数千円の掛け金で済むがん保険の必要性は高いです。

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