子宮頸がん「扁平上皮がん」と「腺がん」の特徴

子宮頸がんは、がんが発生する部位によって「扁平上皮がん」と「腺がん」の2つに分けられます。膣に近い部位にできるものが扁平上皮がん、奥のほうにできるものが腺がんです。

扁平上皮がんは、場所的に「細胞診」を行ないやすいため、子宮頸がん検診をしっかりと受けていれば早期発見することができます。

しかし、奥のほうにできる腺がんは組織を取りにくいため、検診で見逃されてしまうケースも少なくありません。

扁平上皮がんと腺がんのそれぞれの特徴や、腺がんを早期発見するためのコツなどについてご紹介していきます。

子宮頸部の細胞には「扁平上皮」と「腺上皮」の2種類がある

子宮頸がんは、子宮頸部の表面に発生しますが、部位によって細胞の種類が異なります。

子宮頸部の各部位

膣に近いほうの子宮頸部の表面は、皮膚と同じ「扁平上皮」という細胞でできています。細胞が幾重にもかさなった層のような状態になっており、非常に丈夫です。

ここに発生したがんを「扁平上皮がん」といいます。膣に近いため、子宮頸がん検診の際に組織をとりやすく、発見しやすい点がメリットです。

一方、子宮頸部の中でも子宮に近いほうは、粘液を分泌する「腺上皮」という細胞でできています。こちらの細胞は1層のみで、扁平上皮と比べると繊細な作りです。

また膣からやや遠い位置にあるため、組織を採取しにくく、検診で見逃されてしまいやすいという特徴があります。

子宮頸がんの始まりは、この扁平上皮と腺上皮のちょうど中間の境界部に、HPV(ヒトパピローマウイルス)が感染することが原因と考えられています。

この部分は、構造的にウイルスが入り込みやすい形になっているからです。

子宮頸がんは、全体的には扁平上皮がんのほうが多く、少し前までは「8:2」の割合といわれていました。

しかし最近は検診のおかげで、前がん病変である「異形成」の段階で扁平上皮がんを治療できるようになったため、「7:3」に変わっています。

ちなみに腺がんは、35歳以降からリスクが高くなるといわれていますが、最近は若い女性にも増えているという報告がありますので、年齢に関わらず注意が必要です。

発見しにくい上に、転移もしやすい腺がん

扁平上皮がんと腺がんでは、一般的に腺がんのほうが予後が悪いことで知られています。

理由の一つは、早期発見が難しいからです。

検診の際にうまく細胞を採取できればいいのですが、腺上皮は奥まったところにあるため手が届きにくく、せっかく定期的に検診を受けていても見逃されてしまうリスクがあります。

ですから、病気が見つかった時には既に進行していることが多いのです。

さらに、腺がんは子宮に近い側に発生するため、手術で子宮を全摘出しなければいけない可能性が高くなります。

扁平上皮がんの場合、早期に発見できれば、病巣部分のみを取り除く「円錐切除術」ができますが、腺がんの場合はがんを取り残してしまう可能性が高いため、早期であっても安全のために子宮全摘を勧められることが多いのです。

さらに腺がんは扁平上皮がんと比べて、リンパや卵巣などに転移しやすいという特徴もあります。この場合は子宮に加えて、卵管や卵巣、リンパ節まで含めた「広凡子宮全摘出」を行なわなければいけません。

腺がんを早期発見するためにも、2つの検査を組み合わせよう!

このように、腺がんは早期発見が難しい上に、治療も扁平上皮がんと比較すると大がかりになりやすい点がデメリットです。

腺がんを早期発見するためには、細胞診に加えて「HPV検査」も併用することが効果的と考えられています。

現在の日本では、子宮頸がん検診は細胞診のみを行なう病院が多いのですが、海外では既にHPV検査との併用が広まっています。HPV検査とは、子宮頸部の細胞がHPVに感染していないかどうかを調べる検査です。

細胞診では、細胞の形を観察することで、がんの可能性を調べますが、HPV検査ではウイルス感染の有無を調べます。検出するのは、HPVの中でも子宮頸がんを引き起こしやすい、中〜高リスク型のウイルスです。

もしも細胞診で異常が見つからなかったとしても、HPVのほうが陽性になれば、腺がんも含めて子宮頸がんのリスクを疑うことができます。

また検査の結果、もしもHPV感染が分かれば、さらに「タイピング検査」も行なって、HPVの詳しい型まで調べることも可能です。

これら2つの検査を組み合わせることで、子宮頸がんの発見率はほぼ100%近くに達するともいわれています(細胞診のみの場合は、約70%)。

HPV検査をスクリーニング検査として受ける場合、残念ながら健康保険は適用されず、およそ10,000円の費用がかかりますが、受ける価値のある検査であることは確かですので、特に腺がんのリスクが上がる30代以上の女性にはおすすめです。

検査自体は、細胞診と同時に受けることができます。

また子宮頸がん検診で異常がなかったとしても、不正出血や水っぽいおりものなどが続く場合は、念のために婦人科を受診することも大切です。

実際、これらの自覚症状から腺がんが見つかった女性も少なくありませんので、異常に気づいたら受診するようにしましょう。

子宮がんのがん保険の必要性

がんといえば男性がかかりやすいイメージがありますが、がん患者数でみると女性は30代で男性の約3.3倍、40代では男性の約2.8倍にもなります。

女性は男性よりも若い世代でがんにかかりやすく、がんになると多額の治療費の負担が大きくなりがちです。

若い世代はほとんどの方が治療費を貯蓄できていませんので、毎日数千円の掛け金で済むがん保険の必要性は高いです。

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